不用品の処分を考えている方のなかには、処分が難しそうなものは業者に回収をお願いしようと考えている方もいらっしゃるでしょう。しかし業者を探すのは大変で、億劫に感じることもありますよね。
そんなときに、ポストに投函されたチラシやネット広告などの売り文句を見て、安易に飛びついてはいけません。不用品回収には悪質な業者が増えており、消費者トラブルが近年では増加傾向にあるのです。
そこでこの記事では、実際にあった被害事例を紹介し、悪徳業者の特徴や安全な業者の選び方について解説しています。悪質業者を選びたくない方や、安心できる業者に不用品回収を依頼したい方は、参考にしてみてください。
目次
実際にあった不用品回収のトラブル事例
実際に起こった不用品回収のトラブル事例を5つご紹介します。同様の被害に遭わないために悪徳業者のやり方を知り、対策を学んでおきましょう。
ケース①ネット広告で見た不用品回収業者に依頼したら10倍以上の料金に
1つ目のケースの方は、ネット広告で見た「1.5トントラックに詰め放題3万9,800円」という破格の安さに魅かれて申し込みました。しかし、業者が不用品をトラックに詰め込んだ後で請求してきた金額を確認すると、10倍以上の約65万円だったそうです。
荷物の量や状態によって、多少の追加料金が発生することはありますが、ネット広告やチラシに掲載された料金がそのまま請求されるとは限りません。
必ず作業前に業者に追加料金も含めた見積もりを出してもらい、支払いの目安金額を確認したうえで契約しましょう。また、作業時には家族や友人などに立ち会ってもらうとよいでしょう。
ケース②見積もりを提示しないまま契約、最後に高額請求をされた
2つ目のケースの方は、チラシ広告を見て電話をかけたところ、電話口で「見積もりを確認してから契約すればよい」と言われ、見積りを依頼しました。
しかし見積もりに来た業者には「積んでみないと費用はわからない」と、金額の明示がないままトラックに積まれ、27万円を請求され支払ってしまったそうです。
見積もり額の提示がないなど契約方法に問題があったり、高額な請求で困ったりした場合、クーリング・オフが可能になることがあります。困ったときは、すぐに自治体の消費生活センターや消費者庁の「消費者ホットライン188」に相談しましょう。
ケース③見積もり以上の金額を請求された
3つ目のケースの方は、インターネットで探した業者にベッドと組み立てラックの処分の見積もりを依頼し、見積もり額3万円の提示でした。追加料金なしとサイトに書かれていたものの、当日トラックに積み込んだ後で20万円を請求されたそうです。
基本的に自分で依頼した業者との契約には、クーリング・オフは適用されません。しかし、このケースのように広告や見積もりの内容とかけ離れた内容の契約をさせられた時には、クーリング・オフを主張できる可能性があります。
高額料金を請求された場合はその場で支払うことはせず、可能な範囲で断るようにしましょう。
参照:名古屋市スポーツ市民局市民生活部消費生活課 (名古屋市消費生活センター)
ケース④処分に出した不用品が不法投棄されていた
4つ目のケースの方は、業者が訪問にきて不用品を回収すると言われ、パソコンのディスプレイと自転車を渡して処分代金1,500円を支払いました。しかし後日、引き渡した回収品が道路脇に捨てられていたそうです。
廃棄物のリサイクルや処理の責任は、業者と排出者の双方に求められます。業者が勝手に不法投棄を行なったとしても、依頼した人にも責任が問われます。不用品回収業者を選ぶときは、業者の情報を確認するようにしましょう。
また、パソコンや自転車などは、捨て方が家庭ゴミでは捨てられない特殊な不用品です。悪質な不用品回収業者に処分を依頼すると、不法投棄トラブルの元になりかねません。処分方法がわからない場合は、市区町村に確認しましょう。
参照:トラブル事例|沼津市、不用品・廃品回収業者とのトラブルについて|東松島市役所
ケース⑤不用品買い取りのはずが貴金属を買い取られてしまった
5つ目のケースの方は、女性からの電話で「女性用衣類を売ってほしい」と言われ承諾しました。後日、男性が来訪し「アクセサリーや金貨はないか」と言われ、指輪などの貴金属を見せたところ、現金1,200円と明細書を残し、物品を持ち去られてしまったそうです。
このように、依頼主の事前承諾がないものを、業者が売ってくれと要求することは禁止されています。売る予定のない貴金属などの売却を迫られたら、物品を見せず、「貴金属はない」ときっぱり断りましょう。
被害にあった場合のご相談はこちらから「全国共通の電話番号」 消費者庁|消費者ホットライン188 >> 地方公共団体が設置している身近な消費生活センターや消費生活相談窓口をご案内します。
こんな不用品回収業者には要注意!悪徳業者の見極め方
不用品回収業を行うには、自治体から「一般廃棄物収集運搬業許可」を受けている必要があります。この許可がない業者は、一般家庭から不用品を収集することができません。
悪徳業者の特徴として以下のようなものが例としてあげられます。無許可営業をしている可能性もあるので、慎重に判断する必要があります。
-
・近所をトラックで巡回している
-
・会社の住所・連絡先が確認できない
-
・やたら「無料」を強調している
-
・訪問営業・チラシ投げ込みをしている
近所をトラックで巡回している
「ご家庭で不要になった○○や○○を回収します」と、スピーカーでアナウンスしながら近所を巡回するトラックを見かけたことはありませんか。このタイプの不用品回収業者には、声をかけないように注意してください。
トラックで直接回収すれば店舗を構える必要がなく、違法な営業をしても足がつかないため、実体のない業者である可能性が高いからです。一般廃棄物収集運搬業許可を受けていない可能性もあります。
回収前は安い金額を提示してもトラックに積んだ後に高額請求されたり、回収後に不法投棄されたりなどのトラブルが発生しやすくなります。トラブルに巻き込まれないためには、近所を巡回している不用品回収トラックには声をかけないようにしましょう。
会社の住所・連絡先が確認できない
会社の住所や連絡先が確認できない業者は、悪徳業者である可能性が高いため要注意です。ホームページがそもそもない業者や、あっても会社の所在地・連絡先があやふやな場合は避けたほうがよいでしょう。
またチラシの場合、掲載されている連絡先が固定電話の番号ではなく、携帯電話の番号になっていたり手書きだったりする場合も注意してください。会社情報がきちんと記載されていても不安がある場合は、その電話番号を調べてみましょう。
やたら「無料」を強調している
不用品回収業者の「無料」という誘い文句を信用してはいけません。不用品回収は無料ではできないので、やたらと無料を強調する業者は疑ってください。
無料を強調する悪質な業者の手口は、トラックに積み終わるまでは無料と言い続けます。積み終わって断りづらい状態にした後で、追加料金や運搬費、出張費などの名目で高額請求してきます。無料だからといって安易に利用するとトラブルに巻き込まれかねず、結局損をしてしまうことになるので注意しましょう。
訪問営業・チラシ投げ込みの業者も危険
訪問営業にきたり投げ込みチラシを配ったりする業者の利用は、会社の実態がわからない状況では判断を避けましょう。悪質業者の可能性が高いので、注意してください。
前述したケース⑤のように、高齢者宅を狙って訪問してくることもあり、不用品回収とうたいつつ貴金属を買い取られるといった可能性もゼロではありません。危険を回避するには、家に入れないようにしましょう。
こちらが見積もりや問い合わせをしていないのに、向こうから近づいてくる業者は信用しないのが無難です。
不用品回収業者のトラブルを回避するためには
悪徳業者の被害にあわないために、優良な業者を選ぶ必要があります。以下は安心して依頼できる不用品回収業者の特徴です。
-
・一般廃棄物処理業許可を取得している
-
・ホームページなどで料金体系が明確でわかりやすい
-
・見積もりのご依頼は無料
-
・実績があり、口コミの評判も良い
-
・運営会社の住所や連絡先が明確で上場している など
これらはホームページに記載されていることばかりのため、業者を知るにはまずはホームページを確認してください。お住まいの地域の不用品回収業者や気になっている業者のサイトをひらき、それぞれ必要な情報があるか確認しましょう。
安心して依頼できる不用品回収業者の特徴や、不用品回収業者の選び方については、こちらのページでも詳しく解説しています。
不用品回収業者の選び方!失敗しないために確認しておきたいこととは
粗大ゴミ・不用品回収の「うっちゃるら 焼津・藤枝店」では、一般廃棄物処理業許可を取得しており、料金体系も掲載しております。ホームページでは、お客様の声やどのような従業員がいるのかもご確認いただけますので、安心してご依頼ください。
危険な不用品回収業者まとめ
不用品回収業者のなかには悪質業者がいるので、依頼先はきちんとしたところを選ばなければなりません。悪質業者の特徴に当てはまる場合は、利用しないように注意してください。
粗大ゴミ・不用品回収の「うっちゃるら 焼津・藤枝店」は、約45年続くミカタ株式会社が運営している店舗です。お得なパック料金のほか、LINEの見積もりから成約された場合、5%OFFになるお得な特典もご用意しています。お見積もりは無料ですので、不用品回収でお困りの方は、ぜひご相談ください。