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コラム
2022.09.07

ゴミ屋敷の片付けは自分でできる?自力で掃除する場合の手順と業者に依頼する場合のポイント

自宅にゴミが山積みになっていると、なんとか片付けてきれいにしたいと思いますよね。ゴミが増えると害虫や悪臭などによって生活環境が悪くなり、健康にも影響を及ぼす可能性があるため、早めに対応することが大切です。

また、本人に片付ける気持ちがあっても業者に頼ったほうがいい場合もあります。その場合はどうやって判断すればいいのでしょうか。

今回の記事では、ゴミ屋敷を自分で片付ける場合の手順やコツ、そして業者へ依頼する際のポイントをご紹介します。たまったゴミを片付け、きれいな部屋にする方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

ゴミ屋敷を片付ける方法は2つ

 

たまったゴミの片付け方法は、自分で掃除するか業者に片付けを依頼するかの2択になります。それぞれのメリットとデメリット、判断基準を解説します。

自分で掃除する

自分で掃除する場合のメリットとデメリットは以下になります。

メリット

・業者に依頼するより費用がかからない ・自分のペースで片付けを進められる

デメリット

・大量のゴミを自分で処分しなければならない ・ひどい場合は、害虫退治や腐敗物による悪臭がある

自分で片付けができるかどうかの判断基準は、以下を参考にしてください。

【判断基準】

  • ・家、部屋の広さが3DK以内

  • ・ゴミの量が天井まで到達していない

  • ・キッチン、浴室、洗面所などの水回りは使える

  • ・ゴミの仕分けとゴミ出しが比較的簡単(一般ゴミである)

  • ・部屋の中で最低限の身動きは取れる

健康な方であれば、片付けの必要な場所が3DK以内であり、天井まで到達するほどのゴミがないかどうか、が判断基準の一つになります。

また、家庭ゴミで回収してもらえるゴミが多いのであれば、ゴミ出しは比較的簡単です。これらの条件がクリアできているなら、自分で片付けを検討してみるとよいでしょう。

水回りが使えなかったり、最低限の身動きがとれなかったりする場合は、日常生活を送るのも難しい場合があります。自分だけでの対応が難しい場合は、業者に頼ることも視野にいれましょう。

業者に依頼する

業者に依頼する場合のメリットとデメリットは以下になります。

メリット

・短時間で片付けられる ・清掃と片付けのプロが対応してくれる

デメリット

・費用がかかる ・家の中を見られるため、ストレスを感じることがある

業者に依頼したほうがいいと考えられる場合の判断基準は、以下を参考にしてください。

【判断基準】

  • ・家、部屋の広さが3DK以上

  • ・足の踏み場がなく、ゴミが天井まで到達している

  • ・浴室、洗面所、キッチンなどの水回りが使えない

  • ・短期間できれいにしたい

  • ・自分では片付ける気力が全くない

  • ・身体を動かしづらい方やご高齢の方

 

ゴミの量が天井まで到達するほどだと、部屋の中で身動きも取れず、作業中にケガをしてしまうかもしれません。ゴミの量が多いと、片付け用というやる気すら起きないこともあるでしょう。

このような場合、費用はかかりますが、短時間で安全に片付けを行ってくれる業者に依頼するのがおすすめです。

また業者のなかには、不用品一つからでも引き取り対応を行なっているところもあります。費用との兼ね合いがありますが、身体を動かしづらい方やご高齢の方など自分で片付けが難しい場合は、このような引き取りサービスを検討してみるとよいでしょう。

ゴミ屋敷の片付けを自力で行う場合の手順

 

ゴミ屋敷の片付けを自力で行う場合、何から手をつけたらいいのか困る方も多いかもしれません。自力でゴミ屋敷を片付けるやり方とコツを知っておきましょう。

まずは片付けに必要なものを用意します。例として以下のようなものが挙げられます。準備を整えたら、自力でゴミ屋敷を片付ける流れとコツを見ていきましょう。

【準備しておきたいものの一例】

  • マスク

  • 自治体指定のゴミ袋

  • 手袋または軍手

  • 汚れてもいい服やエプロン

  • 段ボール

  • ガムテープ

  • 害虫対策剤(スプレー、くん煙剤、蚊取り線香など)

  • 雑巾、モップ、ブラシ

  • 掃除用洗剤

  • バケツ

  • 軽トラックやライトバンなど

     

手順①害虫駆除の対策をする

ゴミがたまっている家にはゴキブリやハエ、クモなどの害虫がつきものです。掃除の手始めに、バルサンやアースレッドなどのくん煙剤を使用しておくとよいでしょう。事前にある程度の害虫駆除をしておくと、害虫を見ることが減るため片付けがスムーズに進みます。

手順②物を仕分ける

次に片付ける部屋にある物を、「残す・捨てる・保留」の3つに仕分けていきます。それぞれの仕分け目的別に段ボールを用意するとよいでしょう。毎日使うものやなくなると困るものは、「残す」の箱へ入れます。

1年以上使っていない物は、今後もなくなって困ることはないと考えられます。思い切って「捨てる」の箱へ入れましょう。ゴミ屋敷にリバウンドしないために大事なポイントは、物を持つ・持たないの基準を明確にし、思い切って捨てることです

すぐに決断できないものは「保留」の段ボールに入れます。ただし保留にすると、ほったらかしになってしまいがちなので、いつまでに判断を下すのかを決めてから入れることが大切です。

手順③捨てるものを処分場に運ぶ

捨てると決めた物を燃えるゴミや燃えないゴミ、粗大ゴミなど地域のゴミ出しルールに従って仕分けし、決められた回収日にゴミを出します。

しかし、ゴミが多すぎて決められた回収日に出すと近所の人に迷惑がかかる場合や、回収スケジュールが合わない場合もあります。そのようなときは、自治体のゴミ処分センターに直接持ち込んで処理してもらうことも可能です。

ただし、持ち込んだゴミを処分場で処理してもらうには、手数料が必要になることがあります。利用する前に、各自治体の処分場のホームページなどでご確認ください。

手順④ゴミを搬出し、清掃する

ゴミを家から搬出したら、きれいに清掃しましょう。ゴミが置かれていた場所は、汚れだけでなく目に見えないバイ菌やホコリ、ダニの死骸などがたまっています。

特に注意すべきなのが、生ごみから出る液体です。悪臭を放つうえ、害虫が集まる原因になります。最近ではしつこい汚れや臭いに効果的な洗剤も市販されているので、掃除道具を使ってきれいに掃除しましょう。

業者に依頼する場合に確認しておきたいポイント

 

ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼する場合、必ず確認しておきたいポイントがあります。悪質な業者に依頼してしまうことがないよう、事前にポイントを確認し選ぶ際の参考にしてください。

必要な許可証を取得しているか

ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼するなら、「一般廃棄物収集運搬業許可」や「古物商許可」をといった許可証を取得している業者を選ぶようにしましょう。なかには、これらの許可証を取得せず、不用品回収や不要処分を行なっている業者もあるため、注意が必要です。

家庭ゴミを引き取ってもらうには、一般廃棄物収集運搬業許可が必要になります。産業廃棄物収集運搬業許可で家庭ゴミを回収する業者も存在するようですが、この許可では一般家庭ゴミの回収はできません。

業者がきちんと許可を取得しているかどうか、業者のホームページやお住まいの自治体のサイトで確認しましょう

料金体系がホームページに記載されているか

サービスの料金体系がホームページに記載されているか確認しましょう。複数の会社の料金を確認することで、おおよその相場の見当がつきます。

格安をうたっている業者のなかには、引き取ったゴミは不法投棄をしているため、安い価格を提示している可能性もあります。廃棄物を適切に処理しない業者を選んでしまうと、業者に依頼した人にも高額な処理料金が請求される事例もあります。

相場よりも安すぎる業者を選ぶのは危険です。依頼を考えている会社のホームページからしっかり料金を確認しましょう。

運営会社がきちんと明記されているか

危険な業者には、運営会社の住所や連絡先などが明記されていない場合があります。このような業者は、お金を払ったのに片付けに来ず、逃げることも考えられます。もしトラブルになっても訴えることができないので、実在する会社かどうかは確認しましょう。

また比較サービスサイトなどを利用して、ゴミ屋敷の片付け実績や利用した人の口コミ、業者の評判を確認するのも一つの方法です。

ゴミ屋敷片付けまとめ

ゴミ屋敷の片付けは、家の広さやゴミの量によっては自分で片付けることが可能ですが、時間と大変な労力が必要です。しかし、業者に依頼すれば、面倒なゴミの仕分けや搬出の手間を省け、短時間できれいな家に戻すことができます。

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